C1751 (ベリリウム銅) の概要と成分について

C1751 (ベリリウム銅) の概要と成分について

銅板画像

C1751 (バネ用低ベリリウム銅) は銅にベリリウムを添加した銅合金で、耐食性が良い特性を持つ合金で、加工後に熱処理(時効硬化処理)を行うことで、耐疲労性および導電性が増加し、高強度になるため、接点やスイッチとして使用されることが多く、またリン青銅よりも材料費は上がりますが、高強度な分、小型化が可能となりトータルの材料費は抑えて量産することも可能です。

JIS規格としてはありますが、市場性はかなり低い材料になります。(今までで探しても見つかりませんでした。)なので、恐らくメーカーに特注で数百キロ単位での製造を依頼する必要があるのでは無いでしょうか。

C1751の成分・特性一覧

化学成分(%)

Be Ni Co+Ni+Fe
0.2〜0.6 1.4〜2.2 0.6以下

物理的性質

比重 熱膨張係数
(0~300℃)10-6/K
熱伝導度
W/(m・K)
導電率
%IACS
縦弾性係数
Gpa
8.75 17.6 167〜260 55 132

機械的性質(ミルハードン材)

調質 引張強さ
(N/mm2
0.2耐力
(N/mm2
伸び
(%)
硬さ
(HV)
OM 690〜895 550 以上 10 以上 210 以上
HM 760〜965 655 以上 5 以上 230 以上

曲げ成形性(ミルハードン材)

調質 板厚 曲げ試験(圧延方向) 曲げ試験(直角方向)
曲げ角度 内側半径 曲げ角度 内側半径
OM 0.20以下 90°または、W 厚さの1.5倍 90°または、W 厚さの1.5倍
HM 厚さの2倍 厚さの2倍

厚さの許容差(板厚公差)

厚さ
0.05以上 0.08以下 ±0.005
0.08を超え 0.15以下 ±0.008
0.15を超え 0.25以下 ±0.013
0.25を超え 0.40以下 ±0.018
0.40を超え 0.55以下 ±0.020
0.55を超え 0.70以下 ±0.025
0.70を超え 0.90以下 ±0.030
0.90を超え 1.2以下 ±0.035
1.2を超え 1.5以下 ±0.045
1.5を超え 2.0以下 ±0.050