TP480C (チタン3種) の概要と成分について
TP480C(3種)やTP550C(4種)は、加工性はTP270CやTP340Cには劣りますが、TP270CやTP340Cよりも強度が優れているので、強度を必要とする部品に使用されます。
また、チタンは酸素含有量が強度に大きく影響し、鉄の含有量も酸素と同様にチタンの強度に大きく影響を与えます。
製造会社:新日鉄住金、等
目次
TP480C の成分・特性一覧(JIS H 4600)
化学成分(単位:%)
N | 0.05以下 |
---|---|
C | 0.08以下 |
H | 0.013以下 |
Fe | 0.30以下 |
O | 0.30以下 |
Ti | 残り |
機械的性質
引張り試験(t0.2以上 t50以下)
引張強さ (MPa) | 耐力 (Mpa) | 伸び (%) |
---|---|---|
480〜620 | 345 以上 | 18 以上 |
曲げ試験(t0.5以上 t5.0未満)
曲げ角度 | 内側半径 (mm) |
---|---|
180° | 板厚の3倍 |
板厚公差
板厚 | 公差 |
---|---|
0.2 未満 | メーカー規格 |
0.2 以上 0.4 未満 | ±0.05 |
0.4 以上 0.6 未満 | ±0.06 |
0.6 以上 1.0 未満 | ±0.09 |
1.0 以上 1.5 未満 | ±0.13 |
1.5 以上 2.0 未満 | ±0.16 |
2.0 以上 3.0 未満 | ±0.20 |
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